2023年シリーズの開幕も近くなり、SuperGTは3/11,12日の両日に公式テストを岡山国際サーキットで行いました。3/11のテスト一日目では開始前に2011年の同日に発生した東北地方太平洋沖地震の被災者への黙祷が行われました。 2023年から使用される燃料のCNF(カーボンニュートラル)燃料への変更で、燃料の変更がレースにどのような変化をもたらすのかや、新カラーリング、新マシンについても注目されていて、 エントリーですがGT500クラスは前年と同じく、トヨタGRSupra 6台・ホンダNSX-GT 5台・日産Z 4台の計15台、GT300クラスは、GT3勢のRC-F、NSX、GT-R、R8、AMG、ランボルギーニ、M4、JAF-GT勢のGR86GT、GRSupraGT、MC86、BRZ、に加えて新しくaprからLC500h GTが新たに加わり 全42台がエントリーしました。また、GT500クラスのNSX-GTは2023年限りで今年1月に発表されたシビック・タイプR-GTに置き換わる事とされており、最後の岡山公式テストとなります。

テスト1日目 セッション1
開始30分頃、No.1 MARELLI IMPUL Zが第一コーナーをオーバーシュート。バリアへの接触は回避しコースに復帰。続いて1時間20分頃、No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraが同じく第一コーナーをオーバーシュート、こちらも損傷なくコースに復帰。 1時間25分頃、No.5 MACHSYAKEN AIR BUSTER MC86 MACH GOが電気系のトラブルでストップ。赤旗が掲示されセッションが中断されましたが、5分後にグリーンが掲示されセッション再開。 その後特に大きな問題が起こることなくチェッカーが振られセッション1は終了となりました。
GT500クラス
トップタイムは ARTA MUGEN NSX-GT
2番手STANLEY NSX-GT
3番手 au TOM’S GR Supra
となり、全体結果としては上位NSX、中段Z、下位GR Supraと昨年に引き続きトヨタ勢が低迷。それと裏腹に、NSX勢が好調で1’17台を記録したのは No.16とNo.100のNSXのみでした。
GT300クラス
トップタイムは JLOC Lamborghini GT3 1’25.400
2番手 DOBOT Audi R8 LMS
3番手 K-tunes RC F GT3
とGT3勢が強さを見せました。トップタイムと2番手とでは0.359秒の差となりJLOCがDOBOTを突き放しました。JAF-GT勢も健闘し、5番手 Syntium LMcorsa GR Supra GT、6番手 apr LC500h GTなど、aprの新マシンが早くも実力を発揮してきたようです。
また、セッション1の後には今年から変更されるFCY(フルコースイエロー)についてのテストも行われました。従来はFCYのボードが掲示され、少ししてイエローフラッグという取り扱いでしたが、今年からはイエローフラッグ提示からFCYが掲示と順序が変更されました。

テスト1日目 セッション2
セッション2開始後は問題なく進行していましたが、セッション開始55分頃 No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTがピットレーンでストップ。ミッション系のトラブルが発生し、井口選手も降りてしまいました。 その後は、何も起こらずセッション2終了。公式テスト1日目が終了しました。
GT500クラス
トップ No.16 ARTA MUGEN NSX-GT
2番手 No.8 ARTA MUGEN NSX-GT
3番手 No.3 Niterra MOTUL Z
と、ホンダと日産が上位を争いましたが、トヨタ勢は中段及び下位に沈んでしまいました。
GT300クラス
トップ No.244 HACHI-ICHI GR Supra GT
2番手 No.31 apr LC500h GT
3番手 No.96 K-tunes RC F GT3
となり、JAF-GT勢が上位1,2位を占めました。

テスト1日目 総合結果
GT500クラス
トップタイム No.16 ARTA MUGEN NSX-GT 1’17.827
2番手 No.100 STANLEY NSX-GT
3番手 No.36 au TOM’s GR Supra
GT300クラス
トップタイム No.88 JLOC Lamborghini GT3 1’25.400
2番手 No.6 DOBOT Audi R8 LMS
3番手 No.96 K-tunes RC F GT3
テスト2日目 セッション3
セッション3では大きなアクシデントは無く、
結果GT500クラスは
トップ No.19 WedsSport ADVAN GR Supra
2番手 No.36 au TOM’S GR Supra
3番手 No.24 REALIZE CORPORATION ADVAN Z
となり、トヨタ勢が一日目と対照的に上位1,2位を制しました。トヨタ勢は上位1,2位の他、中段にDeloitte TOM’S、残り三台は中団~下位に沈みました。 日産勢は中団に位置し、ホンダ勢はModuloが最下位、他は上位~中団に位置しました。
GT300クラスに関しては
トップ No.96 K-tunes RC F GT3
2番手 No.20 SHADE RACING GR86GT
3番手 No.88 JLOC Lamborghini GT3
となり、JAF-GT勢が上位1,2位を占めました。 ここまで、No.96 K-tunes RC F GT3が好調で上位をキープし続けています。

テスト2日目 セッション4
セッション開始前にスタート練習が行われましたが、No.14 ENEOS X PRIME GR Supraがスターティンググリッドに現れないトラブルが発生。No.14はピットの中に収まっており、作業が間に合わない為スタート練習には 参加しませんでした。パレードラップ一周、セーフティーカーラン1周の後、本番同様のローリングスタートの練習が行われ、そのままセッション4が開始されました。
開始4分頃、作業完了したNo.14 ENEOS X PRIME GR Supraがコースイン。その後はトラブル無く進行し、セッション4終了。二日間に渡る公式テスト岡山は終了しました。
GT500クラス
トップタイムは No.3 Niterra MOTUL Z 1’19.079
2番手 No.100 STANLEY NSX-GT
3番手 No.38 ZENT CERUMO GR Supra
GT300クラス
トップタイムは No.96 K-tunes RC F GT3 1’26.585
2番手 No.88 JLOC Lamborghini GT3
3番手 No.20 SHADE RACING GR86 GT
となりました。

テスト2日目 総合結果
GT500クラス
トップタイム No.19 WedsSport ADVAN GR Supra 1’18.074
2番手 No.36 au TOM’S GR Supra
3番手 No.24 REALIZE CORPORATION ADVAN Z
GT300クラス
トップタイム No.96 K-tunes RC F GT3 1’25.677
2番手 No.20 SHADE RACING GR86 GT
3番手 No.88 JLOC Lamborghini GT3